積み木の問題は、右の問題がすべての基礎です。小学校入試でも、この形式が積み木に関する問題の7割から8割を占めると思われます。まずは数をまとまりとしてとらえる練習をさせてください。
積み木の数を数える場合、普通なら低い段から順番に1つ、2つ、3つと数えていきますが、これでは積まれた積み木の構造が頭に入らず、時間もかかってしまいます。もちろん、この数え方では数能力の向上には役立ちません。
以上のような、1つ1つ数えていく数唱主義に対し、 ピグマリオン教育の数を集合体としてとらえる考え方や計算方法は、数の合成分解や四則演算の全ての基礎を育成することができます。
積み木を頭の中で上下、左右、前後に分割することによって、数を認知させましょう。最初は、ウッディブロックのような学具を使って、うまく説明してあげてください。
積み木を頭の中で自在に分割できるようになれば、数能力が飛躍的に向上します。
積み木でたし算をする問題です。左と右の積み木の個数を続けて書けば、結果的にたした答えが出てくるのですが、積み木の数を数える問題をたくさんこなせば、瞬時にたし算の答えもわかるようになります。
まずは積み木の数を読み取れるように基礎をしっかりこなしてください。あせらずにじっくり待てば、応用問題にも対応できるようになります。
この問題は、積み木を分割する問題の応用です。数を瞬時に読み取るための分割ができるようになっていれば、この問題もわけなくできるでしょう。
構成把握・空間把握といった能力をチェックするためにも、この問題は最適です。積み木の問題ができるようになれば、本当の意味での数の合成・分解が理解できるようになります。それが数学の基礎を養成することにつながりますので、がんばってトレーニングしてください。