光の方向と影の向きを考える問題です。太陽や電灯を使って、影がどのようになるかを見せて実感させてください。光は直進するので、太陽の中心から物の中心まで直線を引くようにすれば、影の方向がわかりやすくなります。
日常生活のどのような場面でも、光と影の方向を考える機会を作れます。ピグマリオン教育では、紙の上だけでわかったような気にさせるのではなく、実物を用いてきちんと理解してもらうことを重視しています。親子で楽しくコミュニケーションをとりながら、光と影について教えてあげてください。
風向きについての問題です。この問題を理解するためには、扇風機などを利用して、風の方向によって物がどのように動くかを実験してみるのがよいでしょう。扇風機がなければ、うちわや息を吹いてためしてもかまいません。とにかく、実際に見せて理解してもらうことが重要です。
日常生活でのできごとは、すべて自然現象の上に成り立っています。つまり、三次元空間も同様の法則で成り立っているのです。自然界の現象を理解しておけば、三次元空間の理解が早まります。
水面に映った姿についての問題です。日常生活の中で水面に物を映してみることはなかなかありませんが、洗面器に水を張って物を映してもいいですし、お風呂の時間も水面の姿を学ぶよい機会です。
空間とは、上下、前後、左右の3つの座標軸で構成された三次元空間のことです。水面の姿や鏡絵や後ろ姿に取り組む際は、これらに関連付けるようにして説明してください。水面の姿は、上下が逆転していますし、鏡絵は左右が逆転しているといった具合です
前や後ろから見た姿を答える問題です。この問題は、お子様と一緒にいるときに、どちらかが移動したり横を向いたりして体で覚えるようにすると、すぐに理解できるようになります。
方向知覚の問題は、前後・左右・上下の三次元空間について理解していなければ解答できません。どうしてもわからないときは、まず「鏡絵」や「水面の姿」の問題からはじめるとよいでしょう。